IC-RP4020 修理でお預かりしました。
パワーが少なくふらつくとの事、最大でも6W程度安定していません、
TXユニットの出力は50mWで問題は無いので、PAユニットを外して見ます。
過去に修理されたようでSC1027の代わりにSC1054が取り付けてありました、
SC1054は三菱のM57788です、電圧は問題ないのでPAモジュールが不良です。
ドライブの2SC2407Aも劣化していた為、交換。
古い放熱シリコンをふき取り、新たに塗布します。
銅板も交換
パワーを12Wに設定、BPFも調整します。
異常発振しているとの事、受信に”ヒュー”とノイズが入り時間と共に
変化します、送信変調には”ガサガサ”音でS/Nが悪いです、
VCO系からのようで調べます、
送受同じ物が使われているDC-DCユニットの
IC-1の波形を比較すると、だいぶ違います、電圧も20V出ていません。
このユニットに使われているケミコンがこのような状態。
DC-DCユニットのすべてのケミコンを交換。
電圧が安定し、ノイズがピタリ止まりました。
レピーターは受信の88.5Hzのトーン信号を検出して送信部を働かせますが、
キャリアを入れただけで送信状態になってしまいます。
トーンエンコーダーの周波数設定のデーターは切り替わり正常のようですが、
どんな信号が来ても23番ピンが”H”に
ICを疑い手配しましたが、交換の前にケミコンをチェックした所
黄色いケミコンがすべて容量抜けで、交換で正常になりました、
他の場所のケミコンもこんな状態
結局TX、RXユニットすべてのケミコンを交換
下側のシールド板に入っているのが、DC-DCユニットです。
TXユニット、右側がOCXOです。
送受信が正常になりました、次に制御系
後付された音声IDの音が変です、電源を入れるたびに音調が変わってしまいます、原因は分かりませんが、CWのIDに戻してもいいとの事。
配線も怪しいので取はずしました。
コールサイン、IDスピードなど再設定。
CWトーンは800Hz、1KHz、Devに調整。
CPU基板。
電源も焼損箇所を修復したようです、今回ケミコンを交換。
交換部品
エージングし完了です。